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声優のオーディションその後

このまえの記事のつづき。

まず、オーディションは第一次審査も通ったし、合格もした。

すごいでしょ?

そして本題はここからなんだけど、私が受けたオーディションはこれです。

 

ボイスアクターズプラネット

Voice Actors Planet

https://voice-actors-startup.com/lp/vap_b_day/

このオーディション、合格するとボイトレやらなんやらで、847,000円を払うように言われます。

リンク先見てもらえればわかるんですけど、いろいろやってくれるんですよ。

キャラ作ったりボイスドラマ作ったりライブハウスが無料で使えたり。

それをもろもろするのに847,000円かかりますよ、ということです。

リンク先にも、合格した場合、サポートにはお金がかかると書いてあるので、騙されたとかいうわけではないのですが。

事務所とかに所属できたり、なにかの役がもらえたりするわけではないです。

847,000円分のサポートが終わったあとのことを質問したら、かなりあやふやな説明でした。

まあそりゃそうだよね。向こうからしたらお金をもらった時点で終わりだもんね。

おそらくだけど、これは『声優になりたいひと』の心を満たすという、そういうビジネスだなのだろうな、というのが私の感想。ワナビービジネスというか。

いやーいまそういうのがあるのね。勉強になった。

そういうわけなんで、おそらくよほど経済力がないと見なされない限りは合格かと思います。

第一条審査通ったとき『あれ?これなんか?』と思って第二次審査のときに「どのくらいのひとが第一次審査を通ったんですか?」と聞いたら「半分くらいは落ちてますよ」という話だったけど。たぶんよほど問題がなければ通ります。

だから第二次審査はすごく楽しかったよね。

すごーくいい気持ちにさせてくれるのですよ。『あなたにとって声優のお仕事ってなんですか?』とか聞かれて笑

そりゃそうだよね。これから847,000円を払わせようと思っているわけだから。

話は逸れますが、ひとりの人間から847,000円引き出すってめちゃくちゃ緊張するでしょうし、払いますと言われたときはきっとすごく気持ち良いでしょうね。

そういうわけなんで、私は二次審査でディレクターというひとと楽しくお話をして、いい気持ちになって帰ってきて、ちょっと悩んだけど辞退しました。

子供がいるのに847,000円という大金はやっぱり払えないし、847,000円払ってこの工程を経て、自分が声優として847,000円以上稼げるかと考えてみたらまあ無理だろうなと思ったんだよね。

辞退をすればあっさり引き下がってくれるから、怖い思いとかはしなかったです。

このオーディションをやっても声優にはなれない、とは言い切れないけど(今後なるひとがいるかもしれないし、いないかもしれない。いまのところはいないよう)いまの時代、これで声優になれるひとは自力で発信してそれっぽいことはできる気がします。

あーでもね〜、スタジオとかでボイスサンプル作ってくれるのはでかいのかなあ。そういうのやりたいひとはいいかもしれません。

ひとつ言いたいことがあるとすれば、これオリジナルキャラクターを作ってくれるんですけど、声優になりたい人間はそういうの興味ないと思うよ、ということ笑

誰も知らないオリジナルキャラクターに声なんかあてても面白くないじゃん笑

みんなの知ってるあの作品、素敵なキャラクター、ドラマのある登場人物。そういったものに『あなたの声がぴったり!ぜひ演じてほしい!』っていうのが、声優になりたい人間の心は満たされるのよとは言いたいですね。自分とはかけ離れた性格や背景を持つキャラクターに寄り添えるかな、とかそういうのに憧れてるわけじゃないですか。

だからあなただけのオリジナルキャラクターを作ります、は大して惹かれるものではないですよ、とは言いたいです。

でも迷ったんだよね〜。

騙されているというか、先がないなというのは薄々思ったけど、それでも万にひとつの妄想に近い可能性に揺れたし、私は大学や専門学校に行かなかったから、そういう自分の人生?可能性?みたいなのにお金を使うっていうの、やってみたかったんだよね。

申し込んだの結構精神的にしんどい時期だったから、大金をかけるということで自分をかわいがりたかったのかもしれないね。

(これの一個前の記事を見ると、自分が大した人間じゃないと思いたかった、とかいうようなことが書いてあるけど、私の人生は基本的にずっとそれの繰り返しです。

大きな力とか存在に守られたいとかかわいがられたいとか、頼りたいとか大事にされたいとか、そういうのを無性に感じるときがあって、でもどうにもならないので自分で自分をなんとかしようとして、でもその欲求に完全に呑まれると自立して生きていけないので、自分で自分のほっぺを叩くように目の覚める状況を作ったり追い込んだりして『自分は大した人間じゃない』『私はひとに時間や心を割いてもらう人間じゃない。さもない存在だ。だから強く生きなきゃ!』って発破をかけて、ちょっと寂しく、だけどすんごい清清する!その繰り返しです。)

おとなになって大学の学部とか、専門学校の分野とまったく関係のない仕事をしているひとなんて、いっぱいいるじゃない?親に出してもらった何百万は良くて、これがだめなんてこともないと思います。自分が納得しているんならね。ただ悔いがないかをよく考えるのは大事。

だから、お金がめちゃくちゃあったら習いごとみたいなかんじでやったかもしれないね。でも847,000円あったらいろんなことできるなあってなった。歯医者行ったり保険入ったりな。こどもがいるというのもでかかった。

辞退してよかったです。